こちらの記事では(2019年9月9日)に発売された

HIKARI-MANの最新話『63話』のネタバレや感想、考察

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HIKARI-MANの最新話『63話』のネタバレ

「魂の声」とは?

サングラスの男が、

全身の毛を抜かれた男に歩み寄る。

 

彼はひどく怯え、

心からの絶叫をあげていた。

 

白目のない男は、

男に歩み寄って、

彼の最後の毛を抜くと、

何の感情もなく、呟いた。

 

「魂を具現化したキミは、

体を捨てる権利がある。

キミは星になる

 

白目の無い瞳からは、

何の感情も読み取ることができない。

 

ひとつひとつの言葉も無感情、無感動で、

彼が何を考えているのかは全くわからない。

 

彼は無感情のまま立ち上がると、

手を二度叩いて、

男の毛を剃っていた女たちを急かした。

 

「さぁ、さぁ。

女性陣、撮影タイムだ。

しっかり自分のスマホで動画を撮るんだ

 

彼に言われたまま、

3人の女性は動画を撮影する。

 

その目的はわからない。

彼はそれを、「義務」と称した。

 

もしかしたら、

証拠をでっちあげるのかもしれない。

 

それとも、彼の純然たる趣味かもしれない。

 

彼の目的は一切がわからないが、

彼が撮影を強要する言葉には、

有無を言わせない凄みがあった。

 

「この男は好き放題やったせいでこの度星になるが、

その男の店を手伝った、No.1、No.2、No.3の

キミたちは、オーナーが星になるのを

目撃する義務がある

 

そして、彼は思い出したように付け加える。

ちょっとでも、

自分たちの姿を映したら

女たちも粉砕機行きだ、と。

 

男の名前と瞬也

黒目の男が

思い出したように、

帽子の男へと向き直る。

 

そして、

「養豚場の方は万全か」と尋ねた。

 

帽子の男はあきれたように手を腰に当て、

直前でごねたので――と話し出した。

 

「うちの後輩たちがキャバクラに連れて行って、

可愛い子つけて酔わせているので、

その間に食わせようと思ってます」

 

彼らは、

裸の男を粉砕機で

肉骨粉にし、それを豚に食わせるつもりなのだ。

 

しかし、その行動を知ってか知らずか、

養豚場の主人と何か問題が起きているらしい。

 

その報告を聞くと、

黒目の男が、思い出したように同意した。

 

おお。それは急がないと。さっさと行け」

 

人の命を奪うというのに、

黒目の男は何も感じていない。

 

まるで興味のない荷物をどかすように、

男の背中をけたぐり、彼を粉砕機へと落とす。

 

骨と肉を砕く音が響いた。

 

慣れているのか、

帽子の男も、黒目の男も、美貌と呼ばれた男も、

一切感情を動かさない。

 

「あ、そうだ」

 

帽子の男が、何かに気が付いたように顔をあげる。

 

「おーい。怖がらないでこっち来なよー

 

彼が手を挙げる。

その先には光の同級生、瞬也がいた。

 

帽子の男は黒目の男に向き直ると、

瞬也を紹介する。

 

眼天雄さん

彼が例のこと、いろいろ知ってるという瞬也くんです」

 

眼天雄と呼ばれた黒目の男は、

瞬也へと向き直る。

 

瞬也は怯え、すくんでいた。

 

眼天雄が聞きたいのはひとつ。

”光った男”のことだ。

 

眼天雄一行、バーにて

眼天雄は「Barモーリス」で酒を飲みながら、

瞬也から得た情報をチェックしていた。

 

仕事の後の一杯は最高すねー」

 

帽子の男は

ビンを一本丸ごと酒を飲んでおり、

一方の眼天雄はグラスで少しずつ飲んでいた。

 

そして、美貌と呼ばれた男はというと、

カウンターの内側で

着物を着て、女装をしている。

 

「これが最新の動画です」

 

帽子の男が、

眼天雄にタブレットを差し出した。

 

そこには、「ヒカリマン」になった光が、

不良を犯罪者を一方的に倒す動画が映っている。

 

思ってたより小さいな。

こんな小さなヤツに蛇伊也が……?」

 

眼天雄が訝し気に動画を見る。

彼の目的は、

蛇伊也を廃人した者――光を「お星さまにする」ことだ。

 

しかし、実際に見てみると、

その小ささが信じられなかった。

 

そんな動画の中で、

一際彼が視線を注いだのが、

ヒカリマンが電気の粒になって

消えるところだった。

 

彼はその様を、「星になった」と表現する。

 

「そうなんすねぇ……」

「純正の魂の具現化じゃないか」

 

眼天雄がはじめて微笑む。

彼の目には、

ヒカリマンが光の粒になって消える姿が、

ひどく神聖なものに見えたようだった。

 

彼は、白目の無い目に目薬を差すと、

CG加工だといわれているその動画を

「信じる」と言い放ち、

無感動だった口を弓なりに曲げ、

楽しそうに笑んだ。

 

「……おっ、瞬也くんから連絡きましたよ」

 

帽子の男がパソコンを眺める。

そこには、

「光った男と友達」だという少年の住所が添えられていた。

 

白地光。

「光る男」であり、「ヒカリマン」その人だ。

 

その夜。

眼天雄、美貌、帽子の男が、

光のアパートへやってきていた。

 

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以上がHIKARI-MANの最新話『63話』のネタバレでした!

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HIKARI-MANの最新話『63話』の感想と考察

眼天雄の無感情さが、

本当に怖い回でしたね。

 

帽子の男が「仕事」と言っていたあたり、

こういうことを何度も繰り返しているのでしょうか。

 

これまで光が立ち向かってきた悪い奴らと比べると、

殺人を完全になんとも思っていないあたり、

本格的に「ヤバい」やつな気がしますね。

 

彼がなぜ「星」や「声」にこだわるのか

それは段々と明かされていくと思いますが、

常軌を逸した理由になることは間違いなさそうです。

 

今後ですが、

光は恐らくまだ入院しているので、

母親と隠遁するか、

家の中にメッセージを残すか、

どちらかの展開になっていくと思います!

 

どちらにしろ、

光はかなり窮地だといえそうです。

まとめ

ここまでHIKARI-MANの最新話『63話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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