こちらの記事では(2019年8月20日)に発売された

卑弥呼の最新話『23話』のネタバレや感想、考察

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卑弥呼の最新話『23話』のネタバレ

ヒルメの処刑

種智院の地下に掘られた穴の中に閉じ込められていたヒルメ

穴の上から縄梯子が投げ下ろされました。

 

ヒルメが上を見上げると、

穴の口からヒルメに上がってくるようにと命じる声がします。

 

しばらく地の底に置かれていたヒルメは

地上の光に目を多いながら縄梯子を上りました。

 

穴の外では5人の人物がヒルメを待っていました。

 

ヒルメはかつての権威をもって聞きただします

「私(わ)を・・・私をどうするつもりだ!?」

新たな種智院の長となったウサメにより裁きが下ったのです。

 

ウサメが長となったと聞いて嘲るように受け止めるヒルメ、

これがヒルメを排斥するための謀反であると声を荒げますが

5人がヒルメを見る目は冷ややかです。

 

ヒルメには種智院から追放する命が出されていました、

そしてその場にククリが現れ、残酷な刑罰を言い渡します。

 

「追放は追放ですが、あなたは天照さまに背いた祈祷女(イノリメ)。」

「掟に従い、四肢を砕く罰は受けていただきます。」

 

驚くヒルメを男たちが取り押さえ、

手足を広げた形で動けないように杭に結び付けました。

 

ヒルメは助けを求めて叫びました、

「や、やめてくれ!やめろ!ゆ、許してくれ!」

 

ヒルメの叫びに動じることなく、

ククリは石斧を振り下ろします。

ヒルメの叫び声が続く中、手足の骨が打ち砕かれる音が大地に響きました。

 

暈軍の包囲

こちらは山社(ヤマト)、

村を取り囲む暈(クマ)軍の陣地の中では

進まない戦局にタケル王が苛立ちを見せていました

 

将軍のテヅチになぜ山社に攻め込まないのかと促しますが

テヅチは山社は聖地であり下手にこの地を血で汚せば天照の怒りを買うことになる、

そうすればこの世は永久に暗黒に包まれることになるといいます。

 

テヅチは相手の食料が尽きるのを待って

そのときに山社のミマト将軍が討って出れば

この戦いに勝てると考えているのです。

 

山社の陣のなかでは戦いに備えて兵達が準備を続けていました。

 

山社の者たちも暈軍が攻めてこないのは

天照の祟りを怖れていることを知っていましたが

それとあわせて自分達が奉じる日見子さまの神々しい姿を見た敵軍は

自分達の正当性に疑問をもったのだろうと考えていました。

 

その日見子はここ三日ほど、

楼観にこもって誰とも会っていません

きっと勝利を祈願して天照に祈っているのでしょう。

 

楼観の中では日見子が床に大の字になって寝そべっていました。

 

屋根裏から話しかける声があります。

「昼寝か?絶体絶命だというのにあんたらしいな。」

日見子の指示を受けていたアカメが報告にもどってきたのです。

 

ミマト将軍が山社を裏切るという情報は、アカメが流したニセの噂、

ミマトには裏切る気など全くなかったのですが、

謀反を起こすという噂が流れたために

本当に謀反人になるように仕向けられていたのです。

 

この情報にとびついた暈軍が山社を攻めることを計算していた

日見子の作戦は次の段階に移ります。

 

日見子は那(ナ)の国のトメ将軍の人物について聞きました。

 

アカメの報告は勇猛果敢で公明正大な人物で王になれる資格を持っている、

ただし、本人にはそんな気はないようだ、ということでした。

 

日見子はアカメに那の国にもどり、

一つの噂を流してほしい、と命じました。

 

荒野に捨てられたヒルメ

日が落ちてゆく荒野、

ヒルメを大木の根元において5人の若者は立ち去ります。

「この近くにはオオカミや野犬が多い。」

「儂(わし)があなたなら、まずは火をおこします。」

 

両手両足を砕かれて身動きもできないヒルメ

一人で自嘲するように笑い声をもらし

「自由の利かぬ両手両足で、どう火種を探す?どうやって起こす?」

 

日が暮れて夜の闇が迫り、

あちこちで獣のほえる声が聞こえます。

「もはや、これまで・・・モモソ、待っていておくれ。」

 

死を覚悟したヒルメが物音のするほうを見ると

10頭近い獣達の目が、草の中でこちらを見て光っています。

 

オオカミです。

 

うなり声を上げながらヒルメに近づくオオカミ達、

ヒルメは体を動かすことも出来ず、目を閉じて身を任せました

 

その時、キーンという空気を裂くような音が。

 

オオカミ達が襲ってこないことを不思議に思ったヒルメが

閉じた目を開けて音のするほうを見てみると

そこにはオオカミの群れの中央に立つ若者のような姿が見えました。

 

上半身は裸、腰には布を巻いており、

肩までかかる長い髪は波立って、

両手で何かを持って口元に押さえているようです。

 

ヒルメはおののいて叫びました。

「ば、化け物?」

 

那、暈を攻める

暈軍の陣ではテヅチ将軍に伝令が入りました。

 

山社の戦局が動かないでいる隙を見て

那軍が河を渡って暈の本陣に攻め入ったのです。

 

暈の本陣は全滅、オシクマ将軍も戦死との伝えでした。

 

那のトメ将軍はそのまま兵を進めてこの地へ向かっており

すでにここから一日の距離まで軍を動かしているというのです。

 

山社を包囲していた暈軍は、那軍に背後をつかれ、

このままでは山社との挟み撃ちを受ける形になってしまいました。

 

楼観の中では日見子がアカメから那軍の動きについて報告を受けていました。

 

那軍はあと二日で山社に到着する、

そうであれば明後日にはこの戦いは終わります

 

日見子はアカメに那の国に入り、トメ将軍は暈軍を討った後

兵を那国に戻して王権を簒奪するという噂を流すようにアカメに命じました。

 

これを聞いたアカメは驚愕、

トメ将軍は王になる野心のない武人であり、

日見子の治める新しい山社の力になろうとしているのです。

 

そのトメ将軍を陥れようとしている日見子の案は

山社の恩人になる者を裏切ることになります

 

屋根裏で顔をこわばらせるアカメをよそに

日見子は面白そうに笑っています。

 

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以上が卑弥呼の最新話『23話』のネタバレでした!

 

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卑弥呼の最新話『23話』の感想と考察

山社と暈の戦争は、日見子の作戦が当たって山社の圧倒的な展開となり

暈軍は全軍壊滅となりそうな状況です。

 

日見彦の権威を貶めることで日見子の王権はさらに正統性を得ることになります。

 

山社は直接の戦役を行っておらず、

重要な動きはすべて日見子の計画した情報操作で進められているので、

ここからの展開もそのように政治的な策略中心に進むのでしょうね。

 

廃人にされたヒルメが出会ったオオカミ使いらしい若者は

こういった情報戦が通用しない存在と思われます。

 

そして、日見子の周りの人々は

いつまで彼女を信じていることが出来るのでしょうか。

 

まとめ

ここまで卑弥呼の最新話『23話』のネタバレや感想、考察を

ご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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