こちらの記事では(2019年8月22日)に発売された

てっぺんぐらりんの最新話『2話』のネタバレや感想、考察

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てっぺんぐらりんの最新話『2話』のネタバレ

天邪鬼の遊び

『日本昔話は異常犯罪の記録だ』

浦海大学の日本文学の准教授・太郎は、

刑事一年目の桃生にそう言っていました。

 

最近の事件の一つには、

『瓜子姫』の伝説が関わっているもようです。

 

瓜から生まれた美しい瓜子姫は

、機織りをしている時に天邪鬼に襲われ殺されます。

 

天邪鬼は瓜子姫の顔の皮をかぶり、

彼女の服を着て、瓜子姫に成り代わったのです……。

 

服飾学校の20歳の女学生・真桑香澄は殺されて、

体をバラバラにされて部屋中に隠されていました。

 

まだ頭部だけが見つかっていません。

 

その事件現場に桃生と太郎が居ました。

 

太郎は桃生から何も聞かないうちから、

事件の概要を次々に言い当てます。

 

金品は手付かず、ただし意外なもの…衣服だけが

全てなくなっているのではないかと指摘します。

 

天邪鬼の仕業ならありえると太郎は考えているのでした。

 

天邪鬼は金には興味がなく、究極の遊びたがり。

「残虐な本能を持つ”根っからの悪い奴ら”」

太郎はそう言います。

 

バラバラにした死体を家中に隠すのも遊びの一環なのです。

 

「残虐な事件が起こると、こんなの人間がやることじゃないと思ってきた…」

桃生が言います。

 

子供の頃、父が殺されたあの日から、

彼は平安や安らぎは捨てたのです。

 

(「奪う者」から奪うために警官になった。そのためならどんなことでもする)

 

それほどまでに桃生は固い意志を持っていました。

 

死の3日前からの気になるツイート

太郎が言うところの

”根っからの悪い奴ら”という呼称が長いため、

桃生は”Wicked(ウィキッド)”と名付けました。

 

自分の好きなミュージカルの邪鬼という意味からとったのです。

 

被害者から服を取って何をしたいのかと桃生が気にすると、

太郎が答えました。

 

「成り代わるため」

成り代わってどんないたずらをするつもりかが

だと彼はつづけました。

 

そこに桃生の上司から電話が入ります。

 

被害者・真桑のSNSに殺される2,3日前から

気になるツイートがあったのです。

 

“学校やだなあの人居るもん”、”あいつヤバイ”、”いやがらせしてくる”。

 

そんなツイートは刑事として見過ごせません。

 

桃生と太郎は彼女の学校に向かいました。

 

天邪鬼の見分け方

クラスメートに聞き込みをしていると、

一人の女生徒が目に入ります。

 

聞き込みに使っていた真桑の写真と同じワンピース

着ているではありませんか!

 

桃生と目が合った途端、彼女は身を翻して走り出します。

 

「待て」という桃生の声は無視されますが、

彼は女生徒を追い詰めました。

 

それでも逃げようとする彼女を捕まえていると、

太郎が追い付きます。

 

「視えるか?桃生一族の能力を今使えよ」

そういわれても、

これまで鬼が視えるなど意識したことのない桃生には、

少女の正体など視えません。

 

「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

女生徒は謝罪の言葉をさらに何度も繰り返します。

 

「ただ香澄みたいになりたくて…」

そう彼女は泣きじゃくるながら言いました。

 

太郎は彼女にいくつかの質問をします。

 

最後に太郎が女学生に

「おれはアンタを犯人じゃないと思う。おれに今、何を言いたい?

そう訊ねると、彼女は「ありがとう」と答えました。

 

その結果、太郎の出した答えは

「こいつは天邪鬼じゃない」でした。

 

天邪鬼は『ごめんなさい』も『ありがとう』も言えないのです。

 

彼女が逃げた理由は、

自分は香澄に嫌われていると思い、

疑われると恐れたからでした。

 

彼女は服やバッグを香澄の真似して買っており、

それが香澄の癇に障ったと思い込んでいました。

 

「香澄さんから盗ったものじゃなかったのか…」

と桃生は納得しました。

 

逃げた女生徒が自分が疑われると思うに至ったきっかけの

ツイートは太郎も気になりました。

 

彼はそれを見せてみろと桃生に言います。

一通り目を通し

「違う。死の3日前からあきらかに今までと人格が違う」と太郎。

 

それまでは過剰なくらいポジティブなツイートが並んでいるのに、

3日前からのものだけが

「傲慢で破壊的で懐疑的だ」と指摘しました。

 

“学校やだなあの人居るもん”、”あいつヤバイ”、”いやがらせしてくる”。

 

逃げた女性は自分の事だと思っていましたが、

書いたのは香澄ではないと太郎は言うのです。

 

天邪鬼が真桑香澄のアカウントを乗っ取ったのだ、と。

「さて成り代わって何して遊ぶ気だ?

桃生は厳しい表情で言いました。

「何もさせない。遊びの時間は終わりだ!」

 

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以上がてっぺんぐらりんの最新話『2話』のネタバレでした!

 

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てっぺんぐらりんの最新話『2話』の感想と考察

残虐事件の解決にまた一歩近づきますが、

まだまだ犯人の真意がわかりません。

 

というよりも、『遊び』たいだけとも言えるのが厄介です。

 

今回の真桑香澄の場合、

たまたま仲の良い友達が彼女に憧れて服やバックを真似していたため、

天邪鬼の行為と被ってしまいました。

 

太郎が居なければ下手をすると誤認逮捕もあり得た事態です。

 

が、もしかするとそれも織り込み済みでの犯行とも考えられます。

 

決して頭の悪い犯人ではなさそうで、

追い詰めるのに面倒なものを感じます。

 

でも、事件は一つではなく、

犯人もその事件ごとにいるらしい描写があります。

 

あまり一つの事件にページ数を割くことも出来ないでしょうから、

次回辺りはその顔が出てくるかもしれません。

 

それにしても今回は桃生の意外なというか、

若者らしい一面が見え隠れして、

なんだか微笑ましかったです。

 

顔に似合わず、ミュージカル好きだったり、

呼称が長いからとWickedなどとコじゃれた名前を付けてみたり…。

 

まだ始まって二回目の作品なので、

今一つ各キャラの深みが足りませんが、

これからますます面白いことになりそうな予感がしております!!

 

まとめ

ここまでてっぺんぐらりんの最新話『2話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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