こちらの記事では(2019年8月23日)に発売されたベルセルクの最新話『359話』のネタバレや感想、考察

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ベルセルクの最新話『359話』のネタバレ

妖精島、正気を取り戻したキャスカは……

「さて、こんなものかしら?」

 

キャスカは、ダナンに髪を切ってもらっていた。

 

「あの、ありがとうございます、女王陛下自ら」

「いーのよいーのよ、私が好きでやっているのだから」

 

妖精王という身分を気に掛けることなく、

ダナンは優しく微笑む。

 

彼女が言うには、

女性の髪を綺麗に整えるのは楽しいのだという。

 

「ドレスもとても似合っていたから少しもったいないけど、

服は希望通り、動きやすい森の守人のものを用意したわ。

それから、剣ね」

 

髪を整え、剣を手渡し、

キャスカはかつてのような戦士に戻っていた。

 

扉を開き、

キャスカは仲間たちの前へと改めて現れる。

 

軽装ながらも剣を持った凛々しい姿は、

紛れもなく、かつての戦士キャスカそのものだった。

 

「やはり、こっちのほうがしっくりくるな」

 

だが、そこにガッツの姿はない。

彼女はまだ、つらい記憶を受け入れきれずにいたのだ。

 

「……そうじろじろ見ないでくれ。てれくさい」

「けどよォ、変われば変わるもんだぜ。

俺たちが知ってるキャスカ姉ちゃんっつたら、

手のかかるみそっかすの赤ん坊みてェだったからなァ」

 

キャスカが助けてもらったときのことに礼を言うと、

イシドロは照れくさそうに笑った。

 

「……あの聖地で私を拾い、匿ってくれた娘たち……

今も、無事でいるだろうか。

いつかまた会えたなら、礼を言いたいな」

 

かつてのことを思い出し、

ファルネーゼが頭を下げる。

 

だが、キャスカはそれを恨めしく思ってなどいなかった。

 

「あなたには、特に感謝しているんだ。ファルネーゼ、殿」

 

キャスカはぼんやりとした記憶を辿り、

彼女を諭す。

 

「旅の間、私にとって、あなたは本当に、

母であり、姉であったのだと思う」

「……そんな、大したものでは、私こそ、何も、できなくて」

 

ファルネーゼが涙を流す。

ねぎらわれるのには慣れておらず、

そのせいで、自然と涙が流れてきたのだ。

 

その後、キャスカはシールケにも礼を言う。

何度も何度も助けられた末に、キャスカはここにいるのだ。

 

「キャスカの姉ちゃん、マジで剣士だったんだ」

 

剣をぶらさげていることに気が付き、

イシドロが顎に手を当てる。

 

腕の方は、と聞くと、キャスカは

「少し剣が重く感じる」と答えた。

 

キャスカの剣

「それなら、物置にちょうど練習台によさそうなものが」

 

ダナンが、

魔術で物置から三体の鎧のゴーレムを引っ張り出す。

 

その意匠は、

現実世界でいうところのバイキングのそれだ。

 

「昔この島に乗り込んできた、

バイキン? から失敬した鎧と武具よ。

魔術でゴーレムにしてみたの」

 

「何から何までありがとうございます、ダナン様」

 

「中身は藁人形だから、切っても刺しても大丈夫よ。

持っている武器には不傷・不殺の呪術をかけてあるわ」

 

ダナンの言葉に従って剣を抜くキャスカ。

前に躍り出ると同時に、ゴーレムが剣を振り下ろした。

 

キャスカはそれを、剣の横腹で受け止める。

 

その後、その剣勢を、

剣をねじることでそらした。

 

さらにそのまま首を一閃

さらに左足を切り落とす。

 

続けて迫ってくる斧を持ったゴーレムは、

斧に攻撃を加えてバランスを崩させ、

蹴りを見舞って倒れさせる。

 

最後の槍を持った一体は、

槍を突き入れる間もなく腕を切り落とした。

 

「忘れないものだな。長年の習慣というものは。

体が勝手に反応した

 

「姉ちゃんかっこいー!」

 

「やるじゃん!キャスカの姉ちゃん、おったまげたぜ!」

 

口々にキャスカを称賛する仲間たち。

中でもイシドロが大きな反応を示し、

彼の希望で、キャスカはイシドロの稽古をつけることになった。

 

ファルネーゼはシールケと共に、魔術の修行場に向かう。

 

彼女はその途中で、木の後ろでその様子を聞いている

ガッツに声をかけた。

 

「あの、よろしいのですか、声をかけないで」

「今はいい。あいつがお前らとよろしくやれてるなら、それで」

 

キャスカとガッツ

「……私、やっぱり、伝えてきます」

 

ファルネーゼの胸の中には、

夢の回廊でキャスカに伝えたことが去来していた。

 

怯えるキャスカに心臓を押し込んだのはファルネーゼだ。

 

そして、彼女は言った。

大切な人と、きっと会えると。

 

だからファルネーゼは、キャスカのことを放っておけなかったのだ。

 

「……ガッツ。そのままで、聞いてくれ」

 

木をひとつ隔てて、キャスカがガッツに話しかける。

 

「イシドロはずいぶんお前になついているな。

まさかお前が弟子を取るなんて……あの頃からする考えられないな」

 

「……あの、二刀を使う器用な立ち回りは……

そう、ジュドーに似て……」

 

キャスカの中でよみがえる記憶。

命がけで自分たちを救ったジュドー。

そして、その四肢を喰らわれたジュドー。

 

「うっ……」

 

キャスカの呼吸が乱れる。

「蝕」の記憶は、いまだに彼女を蝕み続けていた。

 

「キャスカ!」

 

ガッツが思わずキャスカに歩み寄る。

 

だが、キャスカの目には、

ガッツこそが死霊・悪魔の集合体に見えていた。

 

あの記憶を思い出し、絶叫するキャスカ。

ガッツはその姿に悲痛な表情を浮かべ、

何も言わず、背中を向けた。

 

ファルネーゼは確かに約束した。

キャスカを大切な人に会わせると。

 

けれど、

けれど、2人はまだ、会えないのだ。

 

その様を見ていたのはボロボロのマントをまとった男。

骸骨騎士だった。

 

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以上がベルセルクの最新話『359話』のネタバレでした!

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ベルセルクの最新話『359話』の感想と考察

キャスカがついに完全復活しましたね!

 

前回の妖精島の「ヒキ」では

絶叫で終わったので、

また人格が歪んでしまったのではないかと

ちょっと心配していましたが、

大丈夫だったようです。

 

ただ悲しいことに、

まだガッツと本当の意味で「再会」することは

できないようですね。

 

キャスカに拒絶されたときの

ガッツの悲しみにまみれた表情は本当に悲痛で、

見ているこっちも胸を打たれました。

 

さてここからですが、

ガッツの旅は目的を終えてしまったわけです。

 

ただ、ここで骸骨騎士が来ましたので、

彼が何か重要な事実、

特にキャスカに関わるようなこと

ガッツに伝えるのではないでしょうか?

 

今後は、それを解決するために

グリフィスかゴッドハンドとの戦い

シフトしていくのではないかな、と思います!

 

今後も楽しみですね!

 

まとめ

ここまでベルセルクの最新話『359話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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