こちらの記事では2019年08月02日に発売された

ラララの最新話70話のネタバレや感想、考察

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ラララの最新話70話のネタバレ

物思い

亜衣は病院の窓の一つの窓枠にもたれかかり、

ぼんやりと天気のいい外を眺めています。

 

視線の先はうつろで物思いにふけっていますが、

ほどなくしてゆっくりと廊下を歩き始める亜衣。

 

養母(はは)が先ごろまでいた305号室の前で足を止め、

“中山裕一郎”ともう別の誰かの名前がかかっている、

その室内をじっと見つめます。

 

「あの・・・父に何かありましたか?」

 

部屋の主の家族の一人が訪ねてきて

部屋の前で立ち止まっている亜衣を見とめ、

心配になって声を掛けると、

 

「あ・・いや・・・、すまない、なんでもない」

 

我に返って305号室の前から立ち去るのでした。

 

その後はいつものようにそつなく診療をこなし、

患者とも談笑してペースを取り戻すものの、

ふっと休憩時間にやはりぼんやりと物思いに。

 

お母さん、疲れてない?

そしてその日の夕刻。

 

「ただいまー」

学校から帰ってきた准。

 

夕食の支度に忙しく、大鍋をかき回していた

士朗がそれに気づいて、

「おかえりー、もうすぐご飯できるから亜衣さん起こしてきてくれるかな」

はーい、と着替えをすべく

上の階にあがりながら准は返事を。

 

両親の寝室をノックして、

准がお母さんもうすぐごはんだって、

と声を掛けると

ガチャッとドアが開いて寝ぼけ眼の亜衣が出てきました。

 

「・・・おかえり准」

「ただいまー」

准の着替えを待って、2人で階下に下りていきながら、

 

「お母さん、大丈夫?」

おもむろに亜衣を気遣う言葉をかける准。

 

いぶかりながら亜衣は准にどうしてそんなことを

聞くのか尋ね返すと、

 

「なんかお母さん、いつもより疲れてない?」

准は敏感に亜衣がいつもの様子と異なることを

子どものカンで感じ取っていたのでした。

 

「・・・そう見えるのか?」

「んー、顔色かなあ?お仕事大変だと思うけど、ムリしないでね?」

 

優しい准の言葉に一瞬気持ちが和らいだ亜衣は、

ポンと准の頭に手を乗せました。

 

「准はいいやつだな、ありがとう」

 

自分のわがままを責める

「いただきまーす!」

 

士朗の心づくしの夕食は

鶏もものから揚げをメインに、

小皿に副菜を少しずつ盛ってワンプレートに並べたもの。

 

いつになく会話が弾まずに沈黙が支配しがちの

夕餉の時間となっています。

 

一重に亜衣の何となく沈んだ様子を

士朗と准が感じ取って、

口を開くことを遠慮している気味です。

 

ほどなくして夕食が済み、

亜衣にお風呂に先に入れと促す士朗。

 

湯船でくつろぎリラックスするも

また物思いに亜衣は戻っていきます。

 

「ぼちぼち寝るかー!」

 

お風呂から上がった亜衣がこう言うと、

士朗が思い切ったように口を切りました。

 

「その前に、亜衣さんの話を聞かせて下さい」

 

母親の葬式以来、亜衣が物思いに沈みがちなのを

准と共に心配していること、だから話して欲しいこと・・。

 

それを聞いて亜衣は思い切って話し始めました。

 

「どうしても一つだけ気になることがあって・・・」

「気になること?」

医者という職業柄、死は珍しいものではないが、

母がその締めくくりを穏やかに過ごす手助けを

自分はできたのか自問自答していたのでした。

 

「何度か危うい時期はあった、でもその度に持ち直して、

ふと私のわがままに付き合わせていないか?という葛藤があったんだ」

「わがまま?」

母は話せず、ロクに動けず、誰かの力を借りねば

生きられない状態であったにも関わらず、

延命処置を施していたのはわがままではないのか。

 

自分は“尊厳死”はあっていいと思う、

と亜衣は前置きしてこう続けます。

 

「母は自分の状態がどこまで把握できていたか分からないけれど、

もしかしたら早く楽になりたいんじゃないか?と思わない日はなかったんだ・・・

 

お母さんが亜衣さんのそばにいたかったんだ

「亜衣さん・・・」

そんなこと思ってたなんて、と

悲痛な表情になる士朗に慌てて亜衣はフォロー。

 

「まあ、しばらくしたら戻ると思うから、あまり気にしないでくれ!」

 

その笑顔に無理を感じて士朗は亜衣を抱きしめます。

 

どうした?と驚く亜衣に、慰めようと思いまして、

と士朗は言いながら、

 

「お母さん自身が亜衣さんのそばに少しでも

長くいたかったんだと思う、だから尊厳死なんて最期まで考えていなかったと思います」

 

ふっと亜衣の笑顔が浮かび、ギュッと抱きしめ返しながら

 

「ありがとう、士朗君くん・・・・」

亜衣さんに夫として寄り添い、

一緒にお母さんの死を乗り越えねば・・・

士朗が決意していると何やらごそごそと動く亜衣。

 

「なに、脱がしてんですかー!」

士朗のパジャマの胸を開けていたのでした。

 

金曜日だからセックスしようと思って、と

あっけらかんとした亜衣に士朗は絶叫。

 

「いい話が台無しだよ!!」

 

そして翌朝。

 

いつものように士朗が准と亜衣を見送り、

元気よく二人は家を出ていきます。

 

「お母さん、お仕事頑張ってね」

「准も色々頑張れよ」

仲良さそうにそれぞれの方向へ分かれていくと、

ゆらっと准に近寄る人影・・・。

 

マスク姿の女が准の後ろからついていきながら、

 

「准・・・やっと見つけた・・・」

 

ラララの最新話70話や最新刊を無料で読む方法って?

以上がラララのネタバレでした!

 

ここまで読んでいただければ、ある程度の内容はわかったかと思いますが、

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ラララの最新話70話の感想と考察

ラララの最新話70話、

母の死について考える亜衣、家族の結束が

また一つ強まった巻でした。

 

医師として普段は「業務」で片づけがちな問題、

亜衣は身内の死によって葛藤を覚えて

少し立ち止まって仕事を見つめ直していましたね。

 

またこの身内の喪失によって、

複合家族である准・士朗との絆が一層深まったのは

心温まるシーンでした。

 

大げさではなくさりげない言葉の優しさ、

なるほどと学ぶものがありましたよね。

 

さて、不審な女が准に近づく不穏なシーン

今回の幕切れでしたが、

これは明らかに准を置いて行った実母でしょう。

 

何が目的で現れたのか、

何となく次号は嵐の予感がします!

 

まとめ

ここまでラララの最新話70話のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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