こちらの記事では(2019年8月30日)に発売された水晶の響の最新話『4話』のネタバレや感想、考察

文字だけご紹介しております。

 

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水晶の響の最新話『4話』のネタバレ

夢の中で聞いた音

倒れた意識のない状態で水晶は夢を見ていました。

 

障がい者であることをからかわれ、

どうしようとうろたえる中で

優しく響くピアノの音・・・。

 

(誰?だれの音?)

 

ふっと目が覚めると一人の少女が

楽譜を手にして音符をたどっていたのです。

 

「もしかしてさっきのピアノって・・・」

 

「それあなたの?」

 

少女は水晶に答えずに逆に、

枕元のヴァイオリンを指して尋ねます。

 

「気が付きましたか?」

 

そこへぬっとあらわれたのは付き添いの人です。

 

彼女はずっとついていてくれた、と説明を受け、

お礼を言う水晶ですが、

言葉少なに彼女は出て行ってしまいました。

 

(だれあの子・・・)

 

問診では薬の飲み忘れを叱られ、

迎えに来た母にも心配をかけたことを

咎められる水晶ですが、

少女のことが忘れられず耳に入りません。

 

(あの子のピアノと僕のヴァイオリンが

頭の中で重なって忘れられない・・・)

 

クラスでの試練

そして翌朝、車いすで登校する水晶は

廊下であの少女を見出しました。

 

(隣のクラスだったんだ!)

 

喜びを感じながらクラスに入る前の

緊張をかみしめる水晶。

 

「おはようございます!」

 

クラスの面々は一瞬黙るもすぐにからかい始めて、

 

「障がい者君おはよう」

 

「式町水晶です!」

 

キッと言い返す水晶。

 

(大丈夫、僕にはヴァイオリンがある・・・)

 

そして体育の時間。

 

着替えに手間取った水晶が校庭に向かうと

先生がこともなげにこう言いました。

 

「あら、走るの無理でしょ?怪我したら困るし」

 

(そりゃみんなより遅いけど・・・)

 

悔しさを胸に畳む水晶ですが、

次の授業でも辛いことが待っていました。

 

「では、63ページの問題わかるひとー?」

 

すぐにいじめっ子の一ノ瀬が挙手。

 

さすが速い、頭いいよねーという

クラスのざわめきを受けながら一ノ瀬は、

答えを黒板に書きますがはずれてしまいました。

 

他にわかる人、という先生の声で

水晶は思い切って挙手。

 

見事正解して先生の称賛を浴びますが、

クラスではまだ冷たい声が飛び交います。

 

「障がい者くん、アタマ変なのにあったまいー!」

 

そして席に戻る水晶に一ノ瀬が足をかけて、

 

バッターン!!!

 

水晶は派手に転んでしまいました。

 

「ひょこひょこ歩いてるからだよ」

 

その言葉で水晶は気づきます。

 

(できてもできなくても気に食わないんだ。

みんなと違うってだけで、気に食わないんだ)

 

放課後になり、帰り支度をしていると、

例の少女が音楽室に入っていくのを見かけます。

 

車いすから立ち上がって、

急いで付き添いの人に別れを告げる水晶。

 

「ありがとうございました、さようなら!」

 

(聴こえる・・・あの子のピアノだ)

 

重なりあう音

音楽室の窓の下に水晶はたたずみ、

そっとヴァイオリンを取り出しました。

 

(お母ちゃんが迎えにやってくる、

その間だけでも・・・)

 

小さな音で合わせていたつもりでしたが、

突然ピアノの音がやみました。

 

(わ、止まった)

 

ガラッと窓が開いて顔を出した少女。

 

音楽室にあがっていき、

ぽつぽつと話し始める2人。

 

「いつもひとりでピアノ弾いてるの?」

 

「うち電子ピアノないから先生にお願いして・・・」

 

一人で寂しくないか、という水晶の問いに

思い切り頭をふる少女。

 

「人はめんどくさい」

 

(めんどくさい?・・・)

 

少女が持っていた楽譜に目を止めますが、

水晶は楽譜が読めないのです。

 

そのことに驚いて表情をやっと見せる少女。

 

「でも私のピアノに合わせて・・・」

 

「あ、あれは耳でなんとなく・・・」

 

ここで少女が不意に活き活きします。

 

「・・・すごいっ!」

 

あなたの名前を教えて

これで心が少し通じ合ったのか、

互いのことを水晶と少女は語りあい始めます。

 

(彼女は僕の話をじっと聞いてくれる・・・)

 

「わたしもわかんないって言われる、

苦手だからしゃべるの・・・」

 

「え?」

 

「でもいい、ピアノがあれば」

 

ぽーんとキーを押す少女。

 

水晶は彼女に自分もそうだと明かします。

 

「僕もヴァイオリン弾いてると、嫌な事忘れちゃう」

 

そして二人はどちらともなく、

少女の楽譜のドビュッシーを合わせ始めました。

 

自由で楽しい世界にしばしともに遊ぶふたり。

 

「名前、なんていうの?」

 

やっとお互いに名を知らないことに気づき、

まず水晶が問いかけました。

 

ふわっと女の子らしい顔になる少女。

 

「え、私?・・・葉月唯・・・」

 

(葉月さん・・・)

 

「僕は式町・・・」

 

下の名前を言いかけて水晶の脳裏に、

クラスメートの心ないあだ名が甦ります。

 

“障がい者くん”

 

詰まった言葉をつづけたのは唯です。

 

「式町、すいしょうくん?」

 

ハッとする水晶ですが唯は気づかずに、

 

「これ名前でしょう?」

 

「すいしょうって書いて“みずき”って読むんだ」

 

ふっと唯は微笑み、こう言ってくれました。

 

「すごいキレイな名前だね」

 

じわりと涙が浮かび、親友のなっちゃんを思い出します

 

“へー、かっこいいな!”

 

そうなっちゃんも言ってくれたのです。

 

水晶は意を決して唯にこう尋ねました。

 

「葉月さん、友だちになって」

 

バン!!

 

タイミングよく音楽室のドアが倒れ、

どどどっと生徒が数人なだれこんできます

 

(え、誰?・・・・)

 

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以上が水晶の響の最新話『4話』のネタバレでした!

ここまで読んでいただければ、ある程度の内容はわかったかと思いますが、

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水晶の響の最新話『4話』の感想と考察

水晶の響の最新話4話は、

ピアノとヴァイオリンの出会いの巻でした。

 

普通学級に通い始めた水晶、

やはりまだクラスメートの反応は冷たくて

ちょっと胸が痛む場面がありました。

 

水晶が強さを保っているだけに

余計にハラハラして悲しくなりましたよね。

 

しかしピアノの孤高の少女、唯と知り合って

これからは音楽上のみならず、

いい友人関係もできそうでワクワクの締めくくり。

 

またラストでなだれ込んできた生徒たちは

おそらく音に惹かれてやってきたので、

今後二人とこちらもよい仲間になりそうな予感です。

 

次回も展開を楽しみに待ちましょう!

まとめ

ここまで水晶の響の最新話『4話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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