こちらの記事では(2019年8月6日)に発売された

亡国のマルグリットの最新話12話のネタバレや感想、考察

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亡国のマルグリットの最新話『12話』のネタバレ

再び襲い掛かる敵

ルナリアへの旅の途中。

 

今日も二コラは、ジュリーにしごかれています。

 

木刀とは言え、剣の稽古は真剣です。

「上、上、右前!」

 

かけ声に従い、木刀を振るう二コラですが、

「踏み込みが甘い!」と薙ぎ払われます。

 

尻もちをつき、息の粗い二コラに対して、

平然としているジュリー。

 

明らかに技も体力もまだまだの二コラ。

 

レオが出発を告げると、

二コラはジュリーに稽古の礼を言って稽古を終えました。

 

馬車の中では、二コラがジュリーから

体の動かし方を教えられています。

 

二コラは他の者より体が大きくありません。

 

「小柄な人間には身体が小さいなりのやり方があるのよ」

 

以前、村でもヤンが稽古をつけてくれていた時、

似たようなことを言っていました。

 

ふと、レオが二コラに話しかけます。

 

昨日止まった土地から、二コラの育った村は近かったのです。

 

本当によらなくて良かったのかと、レオは確認してくれました。

 

エルベ村からは家出したという事になっているので、

そんな自分が立ち寄ってはおかしいのです。

 

あくまで寄らなくて良いと応える二コラ。

 

馬車の手綱を握っていたレオは、道を老人に気が付きます。

 

ゆっくりと馬車を止めたその時。

 

剣を手にした者たちが躍り出てきました。

 

何人も、何人も……。

 

「ジジイを必ず始末しろ!」

 

以前、親方を襲った連中がまた襲ってきたのでした。

 

親方とルネを馬車に残し、

レオ、ジュリー、二コラは戦いにでます。

 

いくら倒しても、次から次と襲ってくる敵に、

ついジュリーも弱音を吐くほどです。

 

二コラは短刀での戦いに、敵は矢を放ってきました。

 

もう、太刀打ちできないと覚悟をしたその時、

聞き覚えのある声が彼女を呼びました。

 

「ニコラ!!」

 

それは、父・クリストフの声です。

 

父が、助っ人に加わりました!

 

みると、ヤンも一緒です。

 

クリストフとヤンの加勢で、敵はあっという間に倒され、

立てるものは数人となり、逃げていきました。

 

クリストフが守りたいもの

二人の登場を二コラは素直に喜びます。

 

顔なじみの二人の助成にルネも笑顔です。

 

しかし、そんなルネの目の前を、一本の矢が走り抜けました。

 

まだ賊がいたのです

 

残念ながら、最後の賊も取り逃がしてしまいましたが、

けが人は一人もいません。

 

エステルからの知らせのおかげで、

クリストフとヤンは急いできてくれたのでした。

 

エステル曰く『やっかいごとに巻き込まれるかもしれない旅』なのです。

 

二人は、二コラたちを心配し、

旅にも同行しても良いかと言ってくれました。

 

むしろ、こんな心強い味方はありません。

 

一行は喜んで迎え入れました。

 

以前、クリストフを落ちぶれ貴族とみなしたジュリーも、

彼の戦いぶりを目にして色めき立っています。

 

「素敵…!やっぱり本物の騎士は違うわね」

 

以前との評価の違いに、レオは呆れています。

 

宿では、クリストフ、二コラ、ヤンが同室です。

 

しかしベッドはふたつしかありません。

 

またデカいクリストフと同じベッドに寝るのかとヤンがぼやくと、

二コラは父と一緒に寝ると言います。

 

子供の頃はよく、一緒に寝たものでした。

 

二コラはすぐに眠くなりますが、気になっていたことを尋ねます。

 

「どうしてわざわざ来てくれたの?」

 

収穫の時期にも関わらず、自分の所に来てくれたことが嬉しくもあり、

不思議でもあります。

 

クリストフは後悔しないためだと応えます。

 

これまで二コラには話したことのない話をクリストフはし始めました。

 

二コラはうつらうつらと夢見がちに聞いています……。

 

もう、14年前。

 

彼はセルニア国の騎士でした。

 

しかし、ロレンディア王国がセルニア国を攻略してしまいます。

 

敵は領土も国民も踏みにじり、無残な戦いとなりました。

 

「家族や城の者の躯(むくろ)を前にして、俺は何もかも分からなくなった」

 

騎士の心など何のためにあるのだろう、と彼は無力感にさいなまれます。

 

が、彼には唯一残されたものがありました。

 

それは、療養のために遠方に預けられていた幼い息子・二コラ

 

「この子を守って生きていけるなら、他は何もいらない」

 

そう思ったのに、息子もまた、彼を残し亡くなりました……。

 

そんな彼の前に、今、彼の横に眠る二コラが現れたのです。

 

「お前を守ることが俺の生きる意味そのものなんだ」

 

全てを失ったクリストフに最後に残された命。

 

その言葉を聞くべき者はすでに安らかな眠りの中でした……。

 

付け狙われるルネ

二コラは、昨日の晩、

何か大事な話をされていた気はするのですが、思い出せません。

 

ぼんやりしていると、

ジュリーがクリストフを追いかけるのが目に入ります。

 

何事かと思っていると、レオが教えてくれました。

 

「クリストフさんに弟子入りしようと頑張っているところ」

 

ですが、クリストフはまったく相手にしていません。

 

二コラにすら何も武芸は教えてくれない人なのでした。

 

そんな彼らをよそに、ルネは探し物の最中です。

 

多分馬車にあるだろうと、一人で探しに抜け出してしまいました

 

しかし、ルネを付け狙う者がいたのです!

 

ルネの顔に短剣を這わせて、一人の男が笑っています。

 

「綺麗な顔をしているな。さすがあの王妃の血を引いているだけ…」

 

そう言いかけた彼の言葉が止まりました。

 

レオが、男の首に剣を突き付けたのです。

 

男は、勢いよく逃れ、駆け出しますが、クリストフが後を追います。

 

「ルネ、大丈夫か?」

 

心配するレオの前で、ルネは黙って震えていました…。

 

レオは、取り逃がした男が、ルネの正体を知っていたことが気になります。

 

ジュリーと二人、事の仔細を整理し始めました。

 

昨日は、親方が狙われたものと思っていましたが、

矢がルネの側を通ったのは、偶然ではないのでしょう。

 

恐らく、親方を狙うものと、ルネを狙うものと、二手があるのです。

 

ルネの命を狙うとすれば、誰なのか……。

 

二人は次期国王になるルネを邪魔と感じるであろう人物を

ピックアップしていきます。

 

ルビニス泊、王妃、アメティス伯……。

 

最後のアメティス伯の名を口にしたその時、

二コラが、突然ドアを開けました。

 

「へ?…アメティス伯がルネの命をねらってるってこと?」

 

聞かれてはまずい話を聞いてしまったらしく、

気まずい空気が流れたのに気づいた二コラは謝ります。

 

盗み聞きするつもりはなかったが、慌てていたのだと。

 

「あの、今使者が…。」

 

アメティス伯が近くまで来ており、ルネに会いたいというのです。

 

レオとジュリーは険しい顔つきになっていました……。

 

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亡国のマルグリットの最新話『12話』の感想と考察

あまり多くを語ることのなかった

父・クリストフの過去が垣間見えた、大事な回でしたね。

 

しかし、肝心の二コラはその話を聞いていませんでしたが。

 

聞いていようがいまいが、

クリストフには大した問題ではないでしょう。

 

とにかく、大事な存在として最後に残された二コラ

彼は命がけで守り切るつもりです。

 

物語が進む中で、彼が最後まで無事でいてくれるのを

祈らずにはいられません。

 

二コラはまだ修行がかなり足りないようで、

武力としてはあまり役に立ってはいませんね。

 

でも、ジュリーが大事なことを教えてくれています。

 

「小さい身体には小さいなりの体の使い方がある」

 

と、ジュリーはいいます。

 

それを身につけられれば、

これからの戦いで大きな戦力になることでしょう。

 

自分の身を自分で守れるくらいにならないと、

彼女の生きる道は開けない位険しいものなのですから。

 

険しいと言えば、ルネもまた、その一人ですね。

 

何度も命を狙われて、震えあがっています。

 

剣を握るには不向きな彼ですが、

この先無事でいられるのか最も心配な一人です。

 

クリストフという心強い仲間が増えましたが、

前途多難な旅が続きます!!!!

 

まとめ

ここまで亡国のマルグリットの最新話12話のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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