こちらの記事では(2019年9月13日)に発売された
コールドゲームの最新話『11話』のネタバレや感想、考察を
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コールドゲームの最新話『11話』のネタバレ
スミレが狙われた理由
「我が娘リズィーは恐らく、純潔のまま、処女だった。」
それなのに、姦通罪で処刑されてしまったと、
リズィーのの父・グレイは
「わけがわからない」
そう少し笑みをたたえながら言います。
フランドル親方代表のケイネスは、
黙って彼の言葉を聞いていました。
リズィーの姦通の相手の男・ロバートは無実だと信じるグレイは、
彼を連れて故郷を出奔し、この地で隠れ住んでいるのです。
そのロバートこそ、
今、スミレを罠にはめようとする張本人でした。
彼は復讐のため、
スミレを手にかけようと街中で彼女を追っている最中……。
彼の脳裏には、
リズィーと彼女からの手紙の文面が思い出されていました。
そこには、
菫色の美しい瞳を持つ、男装の女騎士と出逢ったことがつづられていたのです。
そして、もう一通。
そんなリズィーがスミレに”はめられた”のだと教えてくれた、
別の手紙の事も…。
(許せない)
とロバートは歯噛みし、
(この手で神の裁きを下してやる！！)
と心に誓います。
あえて罠に飛び込む
数時間前。
ロバートに誘われて夕方街に繰り出す計画になった後で、
スミレが仲間に言います。
「あの声をかけてきた男、怪しくないですか？」
もちろん、王であり沢山の修羅場を乗り越えてきたアーサーは
気が付いていました。
ただ、アーサーとスミレ、どちらを狙っているのかは、
まだ分かりません。
スミレの代わりに王女に扮している行方不明のアルナの所在もわからず、
今はその手掛かりも欲しい所……。
あの男と対峙することは危険ながら、
アルナの情報を掴むチャンスをみすみす逃す手はありません。
二手に分かれることを彼らは決めますが、
アーサーは王であり、エドワードは彼を守る必要があります。
そうすると、スミレはただ一人で敵と戦うことになるのです。
スミレは少しだけためらいつつも、
すぐに勢いよく二人に頭を下げて
「大丈夫とは言い難いので、狙いが私だと分かったら迂回して助けに来てください。」
と助力を願い出ます。
スミレはカッコ悪さに赤面しますが、アーサーは
「それでいい」
とスミレの思考をむしろ評価しました。
悪手は己の力量を知らず突っ走ること。
「弱さをみとめられるだけ百倍強い」
とアーサーはスミレに言いながら、
彼女の頬に触れて
「助けてやる。必ずだ。」
と約束します。
暗闇での戦い
そして、半月が空を照らす現在……。
スミレは廃墟に迷い込んで敵に囲まれていましたが、
気に掛けるべきははただ一人、
首謀者のロバートだけです。
ロバートだけが兵士としての訓練を受けている身のこなしで、
予断を許しません。
他は恐らく金で雇われただけのごろつきで、
忠義心も何もないはずなのです。
ごろつきには言葉巧みに戦意喪失が可能でしたが、
彼だけは最後まで敵として立ちはだかってきます。
「魔女め！！」
とスミレを非難し、
彼の頭の中のスミレがどのように
リズィーを陥れたのか彼は語ってきかせます。
スミレにとってはもちろん、露ほども知らぬこと。
なぜそんなことになっているのか、
そしてアルナがどこなのか、
そう強く問いかけるスミレにロバートは、
乗せられるように返答しました。
彼に手紙で『リズィーが騙されている』
と教えてくれた者が居ると言うのです。
手紙…その言葉で、
スミレは瞬時に黒幕の存在を察知しました。
それは、グレゴリー家のアン！！！
しょせん、ロバートはトカゲのしっぽにすぎません。
それでも、実行犯は彼なのですから、
アルナの所在は知っているはず。
しかし、彼は言いました。
「もう、殺したよ」
アルナは泣きわめき、
変な発音で助けてと命乞いしていた、
とロバートが言うのを聞いて、
スミレの脳裏にはアルナの姿が浮かびあがってきます……。
…静かに、冷静に、しかし熱く血が頭に上り、
暗闇の中敵を薙ぎ払いながら、
スミレはロバートに徐々に近づいていきました…。
王の助け
そして…スミレの一太刀が男の体を切り裂きます！
その時、
月光、位置、角度、
…様々な偶然が、まるで舞台の一場面のように、
スミレを照らしだしました。
仰向けに転がされた体を、両足で抑えられて、
首に剣先を突き付けてくる”魔女”をロバートは
(美しい)
と感じます。
一方、スミレは闇から月光で視界を引き戻され、
また嗅覚も戻り、
一瞬目を逸らしてしまったのです。
その隙をロバートは見逃しませんでした！
彼は身を翻し剣を取り、
スミレを殺そうと勢いよく近づきます。
その時、スミレの襟首をグイっとつかみ、
ロバートから遠ざけて、
二人の間に割って入ってきた者が居ました。
彼は、ザンっと襲い来るロバートの喉元を大きく切りつけ、
振り向いて言いました。
「助けると言ったはずだ」
振り向いたのは、アーサー……。
1人でこれだけの大人数をやり過ごして、
死ななかったスミレを彼は上出来だと褒めます。
しかし、スミレにしてみれば、
もっとうまくられたはずだと思うのです。
ロバートが生きていれば、
アンとのつながりを引き出せたかもしれないのですから。
そんな風に、いつまでも後悔ばかり口にする彼女に、
アーサーが言いました。
「おまえは俺が命じたとおりに動いた。俺が命じた！」
「だから今おまえが感じている怯えも罪悪感も俺のものだ！！考えるな！！」
そんな滅茶苦茶な論理に、スミレは苦笑いします。
…スミレは改めて、この王を見つめます。
(彼は光。15年微睡んでいた私の生に差し込み、)
(剣と真心をささげることとなる私の王。)
運命だと、感じるスミレでした……。
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以上がコールドゲームの最新話『11話』のネタバレでした！
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コールドゲームの最新話『11話』の感想と考察
一連の事件の黒幕がついに判明しました！
王妃になることを目論む、
グレゴリー家のアンによる策略だったのです。
そして、
心配していたアルナがすでに死んでいることも
判明してしまいました…。
スミレの身代わりとなって最期まで、
心の苦しみからも解放されずに死んでしまっただろう彼女には、
同情を禁じえません。
とはいえ身代わりなればこそ、
スミレもまた、
それにふさわしい身代わりを立てられる成長が必要なのを
感じられたかもしれません。
というよりこのストーリーがもしそんなに長くないのであれば、
そろそろスミレが本来の姿に戻り、
王女として出るころではないでしょうか？
なんせ、5月の発売以来、
実に4カ月ぶりの再開となったこちらの作品…。
注目度が超高いにも関わらず、
まだ3巻の時点でこんなに休むのはかなり珍しいパターンです。
これから怒涛のように物語が進めばいいな～と願ってしまいます。
それにしても、ロバートもリズィーの父も、
本気で見ず知らずの”善意の人”の手紙を信じたのでしょうか。
ロバートが死んでも、
リズィー父は存命で騙されたままです。
また面倒なのは、
土地の有力者ケイネスの耳にそれが入っていることですが…。
ただ、ケイネスは海千山千の遣り手ですから、
むしろ将来的は、
アーサー、スミレに力を貸す側に回るのではないかと思っております１
まとめ
ここまでコールドゲームの最新話『11話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか？
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