こちらの記事では2019年08月02日に発売された
自動販売機の前での最新話12話のネタバレや感想、考察を
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自動販売機の前での最新話112話のネタバレ
「あんた、すげー歌うまいね」
ぽつん、と寂しく道路脇にたたずむ、
赤い自動販売機が目印の大型コインランドリー。
ザアアア・・・と横殴りの激しい雨がやまない、
そんなある1日。
折からの雨のせいかひと気がない店内に、
唯一威勢よくゴウン、ゴウン・・・と
1台の洗濯機が回る音が響いています。
雨音とリズムのよい洗濯機の音をBGMに、
洗濯機を回している主の大学生・石田和久は
気持ちよさそうにいびきをかき、
備え付けのソファーで昼寝中。
その規則正しい時間の流れを優しく破ったのは、
突然店内に流れ込んできた歌声でした。
少しの異変に気付いて目を覚ます和久。
ソファーから起き上がってそっと衝立てから
歌が聞こえる方向に目をやると、
フロアの真ん中で歌う少女が視界に入ります。
（すっげ、歌うめー）
寝起きの頭に響く澄んだ歌声に感動する和久、
思わず少女に声をかけて、
「あんたすげー歌うまいな～」
急な声にビクッとする少女。
「こんにちは」
和久が改めて挨拶を言いかけると、
誰もいないと思っていた少女は
みるみるうちに顔が恥ずかしさで真っ赤に。
（き、か、れ、た・・・！！）
いたたまれずに、ダッと踵を返して
コインランドリーから走り去ります。
予想外の展開に驚いた和久は後を追い、
待ってくれと声を掛けますが、勘違いした少女は
「ナンパはお断りですー！！」
どんどん遠ざかろうとしています。
「違うって！！あんたの歌、もう一度聞かせてくれー！！」
この和久の言葉にピタッと止まる少女。
和久はもう少女が逃げないと踏んで
真剣なまなざしで言葉を続け、
「びっくりした！あんな綺麗な歌声初めて聞いたから！！」
きっと上手く歌えない・・・
そして店内に戻った二人。
ピッ、とランドリー内の自販機から
飲み物を買って和久は1本を少女に手渡しながら、
「あんた、もしかして有名な人？」
え、と聞き返す少女。
「いやー、本当に歌うまいからさ、オレ一人暮らしでテレビもないから音楽業界うといんだけど」
それで知らず知らず芸能人に
ナンパ紛いのことをしたのか焦っちゃった、というので
思わず少女は吹き出してしまいます。
「いえ・・・まだ私は何者でもないですよ」
その“まだ”、という言葉を和久が聞きとめると
少女は状況を説明。
明日がオーディションであること、
それで広さがあってこの時間ならひと気がなさそうな
コインランドリーで練習しようと思ってやってきたこと。
「でも私、すごい上がり症かつ緊張しいで・・・」
「明日もきっと審査員の前では上手に歌えない・・・」
最後は消え入りそうな声で、うつむいてしまいました。
それを黙って聞いていた和久は立ち上がって
ごそごそと店内を漁り回り、
これも使える、お、これもイケそうと不審な行動に。
「あ、あの、何を？・・・」
リハーサルごっこ
「俺を審査員だと思って練習しようぜ！」
くるっと振り向いた和久はいつの間にか
顔にもマジックでひげを書き、
肩にカーディガンをかけて音楽プロデューサー風に
変身していたのでした。
「どうだ！これで雰囲気出るだろ？」
「くっ・・・！」
おかしさにたまらず吹きだす少女。
しかし気を取り直して、負けました、と言うと、
ここでリハーサルをすることに同意します。
「でも、笑っちゃうんでその変装やめて下さい！」
また、聴かせてくれよ！
スーッと息を深く吸い込んで、
顔を恥じらわせながらも少女は歌い始めます。
（やっぱりめちゃくちゃ歌うめー！！）
和久はワクワクが止まりません。
そこへ、よいしょ、と大きな洗濯ものを抱えた
他の人が店内に入ってきます。
ハッとして歌うのをやめかける少女に、
和久は、続けて！と指示。
「ハイ！新しい審査員！」
不審そうなそのランドリー利用者、そして思い直して
グッと歌い続ける少女。
不審そうだった利用客も歌を聞きとめて
おお！、と感心して聞き入り始めました。
それからもどんどん、
通りがかりに歌声を聞いて人が入ってきます。
目をつぶって歌っていた少女がチラッと薄目を開けると
何と目の前に満員の人がいました。
「！」
（どうしよう、私・・・）
再び怖気づく少女。そこへ“歌って！”と
励ました和久の一言が甦り、
（そうだ、歌おう！大丈夫・・・・。だって、私はずっと歌っていたいから！）
何かを吹っ切ったように満面の笑みで
高らかに少女は歌いあげました。
割れるような拍手が押し寄せ、
称賛の声が少女に集まります。
「良かったよ！」
「やるなあ～お嬢ちゃん」
「すごいよ！」
胸がいっぱいになった少女は
ぴょこんとお辞儀をして、
「あ・・・ありがとうございました！！」
そして和久を振り向いて、改めて
背中を押してくれたことに礼を述べます。
「おう、また聴かせてくれよー！」
「うん、絶対！」
にっこり笑って少女は約束をしたのでした。
そして数か月後。
再びコインランドリーで昼寝をしている和久。
しかし空は晴れ渡っており、
ソファーを隠す衝立には1枚のポスターが張られています。
『黒崎 咲 8.25sun 鮮烈デビュー』
こちらを向いて微笑む顔はあの少女でした。
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以上が自動販売機の前でのネタバレでした！
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自動販売機の前での最新話112話の感想と考察
自動販売機の前での最新話112話、
和久と歌手志望の少女の出会いと、
思いがけないリハーサルの巻でした。
今回もハートウォーミングな、
自販機をポイントに使ったオムニバス、
ほっこり心が温まりましたね。
しかし上がり症という少女、
いくら人がいなさそうな時間をいつも選んでいたとはいえ、
“絶対”ということはないのですから
意外にもともと隠れた度胸があった気も・・・。
さあ、次回はどんな主人公たちが
自販機をめぐってひと時をすれ違わせるでしょうか？
楽しみに待ちましょう！
まとめ
ここまで自動販売機の前での最新話12話のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか？
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