こちらの記事では(2019年9月17日)に発売された

左手のための二重奏の最新話『2話』のネタバレや感想、考察

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左手のための二重奏の最新話『2話』のネタバレ

死を望むシュウを止めたのは、

勝手に動くシュウ自身の左手だった。

 

「気色悪ぃ…どうなってやがるっ」

と動揺しているシュウの左手が

まるでシュウを見つめるかのように高く上がったと思ったら、

思い切りシュウの右頬を殴った。

「シュウくんのバカァ!!!」

と言いながら。

 

「何しようとしてたんですかっ。ちょっとでも遅かったら今ごろぉ!!」

シュウの頬をギリリと引っ張りながらそう話している声は、弓月灯のもの。

 

さらにシュウを殴ろうとしている左手に話しかけます。

「そこにいんのは弓月灯なのか?」

すると答えが返ってきた。

そうです。なんか私シュウくんの手になっちゃいましたけど

と左手が話す。

 

驚いているシュウに左手が、

「私に謝ることはありませんか?」という。

 

シュウは何から謝ればいいのかわからなくて…

自分に会わなければ、こんなことにならなかったと謝るが、

左手にバシッと叩かれる。

 

そんなことで怒っているのではない…

あの事故の事私は誰も怒ってないです。

 

シュウが死んでしまったら、今度こそ本当に消えてしまうので、

不思議な運命というやつなのだから、

二度とこんなことはしないでと言います。

 

いきて」という左手の書いた言葉を残し、

シュウは左手のために屋上から出る。

 

シュウの家でこれからのことを…

シュウの家に着いた灯は、あまりの部屋の汚さに大騒ぎ。

 

共同生活なのだからと部屋の外の落書きも全部綺麗にします。

 

掃除も終わり、今度はこれからのことを色々と決めることに。

 

ピアノ弾くんじゃないのか」とシュウが尋ねると、

左手は「えっ」と驚いているよう。

 

片手でも弾けるならここに用意するというシュウに、

左手だけの曲もあるし、

気持ちはうれしいけれど弾きだすと長いし一緒にいると長いから…

「シュウくんの時間はシュウくんのやりたいことに使って」

と言われます。

 

さっきまで死のうとしていた自分にやりたいことなんてない…

灯はピアノでやりたいことを持っているのに。

 

何かを聞いたはずなのに、シュウは事故の時の記憶が飛んでいて…

その時灯が間違ってぶつかってしまい、灯の父の引退の記事を見つける。

 

少し前に発表があり、シュウは止めたくて手紙を送っていたという。

 

灯は驚いてシュウが辛いならいいが、

明日家に連れて行って欲しいとお願いする。

 

灯の家では父が…

シュウは問題は会ってくれるかどうかだと言い、

灯の家に行くがあっさり入れたことを不思議に思う。

 

それはシュウが毎日送っていた手紙や贈り物を

全て灯の父が拒否していたため。

 

お手伝いの凛子さんは旦那様はシュウを恨んでいるわけではない…

旦那様はですがと冷たい目つきで念を押した。

 

酷く傷心しているという灯の父は、

灯の大切な楽譜を燃やそうとしていたので、

左手が慌てて奪い取る。

 

大事な本までも暖炉にくべていて、シュウは暖炉に手を入れて

燃えそうになっている本を素手で取り出す。

 

そして全部残すべきだと灯の父に向かって告げる。

 

すると灯の父はシュウの担任から、

昨日手紙を預かり事故の事情も聞いた。

 

娘が世話になったねとお礼まで言われた。

 

そして

あの事故ー避けられない運命に娘は連れていかれた

と思うことにしたという。

 

しかし「違うッ!!」とシュウは強く否定し、俺が死なせた…

あの子のピアノもう一度聴きたくて招待状をもらって浮かれてた

と言って土下座をして謝る。

 

すると灯の父は「灯は最期の日何を話していた?」と尋ねます。

 

ずっとピアノの話を…自分は全く知らないし

正直半分は何を言っているのかわからなかったけれど、

弓月はとにかく楽しそうだったと伝える。

 

「灯をピアノばかりの人生にしてしまった…怒ってないといいんだが」

という父に、シュウはつい弓月は今でもピアノが大好きで、

自分の音も父の音もだと告げる。

 

15年一緒に生きた自分でさえ知らないのに…

自分の音は灯と消えたと話す父に

シュウは自分の言葉ではダメだと痛感し、

父が部屋から出た後に左手のことを話そうかとも考えるが

信用してもらえないと諦める。

 

左手と父の連弾

どうすればいいのかと思っていると

新しい手(わたし)でお父さんに音を返してあげましょう」

と左手がピアノに触れる。

 

父が戻ってきてピアノを知らないのでは?と

聞かれると半分だけはと答えるシュウ。

 

左手だけを使う曲ではないショパン「革命のエチュード」の左手部分のみの演奏を、

父は音色に気がつき、

何故右手をつかわないとシュウに問う。

 

するとシュウは「弾いてやってください、左手と一緒に」と父を促す。

 

片手の連弾をいきなりと考えていた父が

「…最初からだ、父さんの合図で始めよう

と思わず言った。

 

左手の灯がワクワクして待っている。

 

せーので弾き始めると、音が…これが日本一の…。

 

シュウは思い出した。

灯の夢は世界中を笑顔にすること」だと。

 

すると、灯が自転車で送ってくれたお礼できたかなと聞く。

 

(・・・ああ、でもー俺だけが聴くんじゃもったいねぇ!)

「無理やりな即興だったがこんなに楽しく弾けたのは本当に久々だ…まるで娘が」

そう話す父に

「めそめそしてたらすぐ追いついちゃうぞ」

と言っていると左手を指して伝えます。

 

「灯?」と尋ねる父。

 

シュウは灯に

「灯の夢を手伝えるか?ピアノを一緒に弾こう」

と気持ちを確認する。

 

それから灯の父に俺にピアノを教えて欲しいんです。

 

左手のために、俺が力になれるようにとお願いします。

 

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以上が左手のための二重奏の最新話『2話』のネタバレでした!

 

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左手のための二重奏の最新話『2話』の感想と考察

シュウの左手の中に灯がいる。

 

声もシュウにしか聞こえないのです。

 

それなのに灯はシュウのことも誰のことも怒っていなくて、

自殺をしようとしていたシュウのことを止めました。

 

不思議な運命を受け入れている灯は

どうしてそう達観できるのかと思います。

 

やりたいこともなく死んでもいいと思っていたシュウですが、

忘れていた灯の夢を思い出します。

 

灯の左手の演奏は、絶対あり得ない現象ですが、

灯が確かにシュウの左手にいることを父にも信じさせたようです。

 

毎日聞いていた娘の音色にはきっとすぐ気がつきますよね。

 

シュウやシュウの左手を通して娘を感じることができることを

父はどう思っているのでしょうか。

 

これから灯の父はシュウにピアノを教えてはくれるのだと思いますが、

シュウの右手はどこまで動いてくれるのでしょうか。

 

まとめ

ここまで左手のための二重奏の最新話『2話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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