こちらの記事では(2019年9月2日)に発売された

HIKARI-MANの最新話『62話』のネタバレや感想、考察

文字だけご紹介しております。

 

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HIKARI-MANの最新話『62話』のネタバレ

病院にて

紫音が慌てて駆け出す。

 

病室の前には、

かつてヒカリマンによって

廃人同然となった蛇伊也がいた。

 

彼女はそれに気づいてか、それともそうでないのか、

彼のほうを振り返ることなく走り去っていく。

 

蛇伊也は車いすに座ったまま、震える手で紫音へと手を伸ばす。

 

だがその手はほとんどあがらず、

意識もおぼろげらしい。

 

「あ……あ~~~……あ”~~」

 

ほとんど声になっていない、

うめき声をあげる蛇伊也。

 

彼は紫音に、

いや、「女」に、まだ未練があるようだった。

 

彼の車椅子を押していた、

ロングコートとサングラスを身に着けた男が、

彼の肩に手を置く。

 

そして、彼の耳元で呟いた。

 

「さすが俺の弟だ。

こんな姿になっても、女への貪欲さを失わない」

 

彼はサングラスの向こう側で

不敵な笑みを浮かべると、

廃人になった弟へと囁いた。

 

「お前をこんなふうにしたヤツはしっかり見つけて……

お星さまにしちゃわないとな。その家族も。その友人も」

 

男が不気味に宣言する。

 

皮肉にも、そのすぐ近くの病室には、

倒れて運び込まれた光が転がっていた。

 

サングラス男とその仲間

「彼で間違いないですよね?」

 

恐らく、

ほとんど使われていない工場。

 

サングラス男は、複数人の仲間たちと

異常な状況に身を置いていた。

 

仲間の1人であろう、

帽子を目深にかぶった男

スマートフォンを片手に、何者かに確認を取る。

 

彼の視線の先にあるのは、

3人の女に全身の毛を剃られている男だった。

 

「……ちょっと、話だけでも聞いてくださいよーっ!」

 

髪の毛、眉毛を抜かれた男は、

恐怖に顔を歪ませながら叫ぶ。

 

だが、帽子を目深にかぶった男は、

誰かと連絡するのに夢中で、

その言葉は一切聞こえていないようだった。

 

「はい。すぐに見つかりましたよ。

ハデに稼いで、ハデなクルマに乗っていて、

見つけてくれって感じでしたよ~~~」

 

状況からするに、女たちは恐らく利用されているのだろう。

 

それを眺めているのは、

サングラスの男と、帽子を目深にかぶった男、

それに、サスペンダーとワイシャツが特徴的な男の3人だ。

 

帽子の男が、

スマートフォンで撮影を続けながら、

連絡先の人物へと言葉をつなげた。

 

「大木をも粉々にするこの粉砕機くんで、

ブタさんの大好物の肉骨粉に仕上げますんで、

体キレイにするまでもう少々お待ちくださいー」

 

全身の毛を剃られている男は、

震えながら命乞いをするが、残りの2人も話を聞いていない。

 

ワイシャツの男は微動だにせず、

サングラスの方は、集音性マイクで男の声を聴いている。

 

「悪役」

女たちは失禁しながら作業を続けている。

 

時に、鋭いカミソリは男の肌を傷つけ、

女たちは、その罪悪感に涙を浮かべていた。

 

帽子の男が、帽子のツバを後ろに向け、

女たちに声をかける。

 

「全部剃り終わった? ケツ毛も剃った?」

 

うなずく女たち。

彼女たちもまた、恐怖で体が震えていた。

 

「毛が残ってるとブタさんが食わないんだよ~~~」

 

帽子の男は悪意のこもった笑みを浮かべると、

ラジオペンチを手にし、

丸裸の男の顎を掴む。

 

もね。

それに、個人情報は全部抜いておかないとね

 

彼は狂気すらこもった目を男に向け、

ラジオペンチで男の歯を掴む。

 

「手前系は折るように抜きますよー」

 

絶叫をあげる男。

そんな中、サングラスの男は集音性マイクを使いながら、

ただ一言、「ちがう……」とだけ呟いた。

 

「証拠隠滅終了。剃り残しなし。

キレイな体になったね」

 

帽子の男は手を二度叩いて男の身体を確認すると、

ワイシャツの男に向けて呟いた。

 

美貌さんヨロシクでーす。

手錠の取り忘れにご注意を。粉砕機壊れちゃう」

 

美貌と呼ばれたワイシャツの男はうなずくと、

唐突にリップクリームを取り出して

唇全体に塗りたくった。

 

彼は丸裸の男の手錠を外すと、

男を立たせる。

 

当然、男の方はそれを見逃さなかった。

 

男が美貌の後ろに回り、その首元にカミソリを突き付ける。

 

「うごくなーーーっ!」

 

「うごくと……っ」

 

だが、美貌はいともたやすく彼の拘束から抜け出す。

 

そして、彼の背中にカミソリを突き刺すと、

膝の後ろを叩き、男のバランスを崩した。

 

その下には、ちょうど粉砕機がある。

 

「ゆるしてくれーっ! はなじだけでぼ、きいてくでーーっ」

 

男が、発音のできなくなった口で叫ぶ。

だが、サングラスの男たちは一切耳を貸さない。

 

無情にも作動される粉砕機

墜ちていく男。

 

彼の魂からの絶叫が、

サングラスの男の集音性マイクを震わせた。

 

そのとき、男がサングラスを外す。

 

そこには、瞳の無い漆黒が広がっていた。

 

彼は満足げに微笑むと、

一言だけ呟いた。

 

「きた。魂のルフランだ」

 

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以上がHIKARI-MANの最新話『62話』のネタバレでした!

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HIKARI-MANの最新話『62話』の感想と考察

 

久しぶりの連載再開ですね!

 

前回の悪役もかなり「アク」の強い人でしたが、

今回は前回よりさらにヤバそうです。

 

殺害に全くためらいがないあたり、

これまでで最悪の存在かもしれませんね。

 

帽子の男が

歯を抜くときに見せた表情が、

狂気じみていて本当に恐ろしかったです。

 

ここから、光と彼がどのように関わっていくのか

楽しみでもあり、恐ろしくもありますね。

 

ところで最後の「魂のルフラン」というのは、

どういう意味なのでしょうか?

 

どうやら「悲鳴」と「音」が、

サングラスの男にとって重要な

ファクターになっていそうです。

 

続きも楽しみですね!

 

まとめ

ここまでHIKARI-MANの最新話『62話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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