こちらの記事では(2019年8月29日)に発売された

彼女の野生が手に負えないの最新話『12話』のネタバレや感想、考察

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彼女の野生が手に負えないの最新話『12話』のネタバレ

天才少女あやみ参上

春子の看病のおかげで、

高熱からも脱して起き上がれるようになったヒロ

 

「本当にゴメン」

 

心配してかけつけてくれた甘木にも礼を言います。

 

「一応ちゃんと病院で診てもらった方が…」

 

そんな会話をするヒロの家の上空に、

何か高速で近づく気配がありました。

 

ドーンと大きな地響きと音が、庭の方からします。

 

「地震か?!

「いえ、近くに何か落ちたようです!

 

庭に駆け付けた三人の目に映ったのは、

煙を上げる大きな機械とその中から出てきたばかりの

小さな女の子でした。

 

「よっす」

 

それはヒロのいとこにして、

同じ高校の三年生・あやみでした。

 

彼女は若干9歳ながら天才的頭脳をもち、

高校生の知能など遥かに凌駕しています。

 

自身で作成した外骨格代わりのロボット、

捌號(はちごう)の中に乗り込んで、

3年生の男子高校生かつ生徒会長として

学校生活を送っていました。

 

そんな彼女はヒロにとても執着しています。

 

ヒロの家に監視カメラ内臓のお掃除ロボットを置いたのも

彼女です。

 

今回、ヒロが高熱で倒れ、

その看病を非病識なやり方で行った春子を放置できず、

やってきたのでした。

 

「お兄ちゃん、腕だして。」

と彼女はヒロの腕を取り、

自身が作成したワクチンを打ちました。

 

「これであっという間に良くなるはず」

 

ヒロはまだ家に監視カメラがあるのは知らないので、

自分の病気を彼女が知っているのが不思議でした。

 

それには構わず、あやみは春子に言います。

 

「お兄ちゃんを賭けてあやみと戦え」

 

彼女が勝った場合の条件を言います。

 

「あやみが勝ったら死ん…この家を出て行ってもらう」

 

一瞬不穏な言葉が聞こえヒロが突っ込みますが、

あやみは対決の内容を言いました。

 

ヒロを賭けた戦い勃発

武装型捌號では家が更地になってしまいかねないので、

料理対決で行くことにしました。

 

「ルールは簡単。お兄ちゃんを喜ばせる料理を作った方の勝ち。」

 

料理が得意な春子は自信満々です。

 

が、まずは食材を狩ってくるところからが彼女の料理です。

 

動物園を狩場と勘違いしている彼女をヒロは必死に止めました。

 

食材は冷蔵庫のものを使えと指示を出すヒロでした。

 

一方あやみはデン!

甘木の背丈ほどもある大きな機械を取り出しました。

 

全自動調理器文明君参號(さんごう)…。

 

機械に作らせるのは反則だろうと甘木が言うと、

そもそも自分が作った機械で料理を作るなら、

あやみが作ったのと同じだと豪語します。

 

詳細な人物データを入れて、

作り出される料理は完全料理!

 

究極の一品…、それは一粒のサプリメントでした…。

 

「味なんて生きるためには必要ない」

というあやみに、甘木はこれなら春子が勝つだろうと安堵します。

 

が、春子の作ったものは庭で獲ったカエルの揚げ物…。

 

ヒロはどちらを選ぶべきか迷っています。

 

そんな時、甘木が恥ずかし気に実は自分も作ってみたと、

料理を出してきました。

 

見るからにおいしそうな、おかゆです。

 

ヒロがまだ病み上がりなのを考慮した優し気な料理で、

間違いなく勝者は甘木となりました。

 

料理対決以外にも第三戦まで闘ったものの、

どれも甘木の勝利に終わりました。

 

お兄ちゃんしかいないのに

あやみはこのままじゃお兄ちゃんを守れないと落ち込みます。

 

…彼女は昔を振り返ります。

 

あやみは6歳ですでに日本の未来とまで言われた神童

 

普通の小学校では生徒も教師も彼女を腫物のように扱います。

 

好きなことをしていただけなのに、

勝手な期待を押し付けられるのもうんざりでした。

 

(めんどくさい。もうなにもしたくない。)

 

そんな中、いとこのヒロが彼女の部屋に初めて遊びに来ました。

 

どうせ彼もまた他の人間と同じだろうと思ったあやみ。

 

しかし、ヒロは彼女の無理な実験にも付き合ってくれます。

 

不思議になったあやみは尋ねます。

 

「なんで嫌いになってくれないの?!

 

自分が酷いことをしているのは分かっています。

 

そんなことをしたら、他の人は怖がるのに、

ヒロだけが違いました。

 

「じゃあなんでそんな寂しそうな顔するの」

 

ヒロは言います。

 

周りなんか関係ない、と。

 

「ボクはあやみちゃんの『お兄さん』だもん。

何があっても嫌いになんてならないよ。」

 

…ヒロだけがあやみを普通の女の子として接してくれたのです。

 

だからこそ

「あやみは絶対っ…負けるわけにいかない!

 

…そう頑張るあやみの頭をポンとヒロは撫でました。

 

これ以上は止めようと言うヒロ。

 

そして

「大丈夫だよ。何があってもボクは『おにいさん』だから」

とあの言葉をまた言うのです。

 

あやみの目から涙がこぼれます。

 

「わかった」と素直に戦いを終わらせるあやみでした。

 

しばらくして迎えのヘリが到着します。

 

機内で、部下の女性があやみに問います。

 

「お嬢様。今日は良かったですね。」

 

そういわれても、あやみはなんのことか分かりません。

 

「何が?」と問う彼女の顔は、珍しくにこやかでした…。

 

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以上が彼女の野生が手に負えないの最新話『12話』のネタバレでした!

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彼女の野生が手に負えないの最新話『12話』の感想と考察

撥號爆破以来、久々しぶりのあやみちゃんの登場でした。

 

類まれな頭脳と、

祖父が学園オーナーという立場を利用して

9歳ながら高校3年生かつ生徒会長という権力も

手にしている彼女。

 

今回は、そんなあやみが

ヒロに執着する理由が詳細に語られました。

 

とてもヒロらしい優しいエピソードで、

あやみの気持ちに共感してしまいます。

 

ヒロはいまひとつパッとしない男ではありますが、

絶対的優しさが他人を特に女性を引き付けずにはおきません。

 

…それも少しエキセントリックなタイプを…。

 

甘木にしろあやみにしろ、

ちょっとネジが飛んでいるところがありますが、

だからこそともいえるでしょう。

 

そこに、春子が含まれるのも遠くない気がします。

 

とはいえまだまだ筋肉バカの春子は気づけはしないのでしょうが…。

 

…エキセントリックな女性の中に、

甘木を入れてしまいましたが、

話が進むにつけ彼女はむしろずっとまともな気がしてきました。

 

料理も裁縫も得意で、

文句をつけつつも生家のすし屋の出前もする女の子。

 

……こうして書いてみると、やはり彼女が一番まともです…。

 

いざとなると、

春子の一番のライバルになる可能性が高いのは

甘木かもしれません。

 

今回、春子は見せ場があまりなく、

彼女の意外な美しさを楽しみにしている人には残念でした。

 

次回を楽しみに待ちましょう!

 

まとめ

ここまで彼女の野生が手に負えないの最新話『12話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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