こちらの記事では(2019年9月12日)に発売された

BEASTARS(ビースターズ)の最新話『144話』のネタバレや感想、考察

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BEASTARSの最新話『144話』のネタバレ

ルイとシシ組たち、久しぶりの再会

(俺はやっぱり、おかしくなってしまったんだ……

ルイは心の中で、

婚約者との初夜を思い出していた。

 

美しい女鹿・アズキとの一夜。

 

彼女を抱こうとした瞬間に吐き気に襲われ、

どうしようもない「異物感」を感じた夜――

 

そんな悲惨な夜を、少しだけ思い出していた。

 

しかし今は、

一切の異物感を感じない。

 

それどころか、

自分が「そこにあるべき」であるような、

そんな気持ちすらこみあげてきていた。

 

同族の女とベッドで抱き合うよりも、

オスの肉食獣に囲まれている方が、

ルイがルイであるべき場所にいるような気がしたのだ。

 

ルイはようやくシシ組と合流し、

自分があるべき場所にあるような、そんな安堵に包まれていた。

 

「……レゴシ、ちょっとこっちにこい!」

そして、レゴシとも。

ルイは、背中を丸くするレゴシに

「なんでお前はこうまで俺の視界に入ってくる」

と悪態をつきながらも、彼に事情を聴くことにした。

 

「俺はメロンを一度逃がした責任もあるし、彼を捕まえたいんです」

 

レゴシはそうしてまた、

自分から責任感を背負い込んでいるのだ。

 

「肉食と草食ハーフの男を捕まえても、

ハルとの幸せは保証されないぞ

 

くぎを刺すような一言。

レゴシはその言葉に、どこか寂し気な表情を浮かべた。

 

レゴシの中にも、

自分の存在とメロンはどこか通ずるものがあったのかもしれない。

 

続けて、レゴシの提案でルイはシシ組を紹介することにした。

 

残ったシシ組は8人。

  • 真面目なドルフ。
  • 女遊びと暴力好きなフリー。
  • 年長者のサブ。
  • 体力があり、若輩者のアガタ。
  • 交渉を生業とするドープ。
  • ルックスのよいヒノ。
  • 土地勘の強いジンマ。
  • 腕っぷしが強いミーゲル。

それが、今現在のシシ組の構成員すべてだった。

 

「ライオンを従えるシカ」

「ま、根本的には信頼できる奴らだよ」

残ったシシ組の紹介を終え、

ルイは彼らを総括する。

 

彼らの中にいるルイは嬉しそうで、

また、シシ組の方も心底ルイを信頼しているようだった。

 

ドルフが言うには、

シシ組はもともと35名いたものの、

もはや8名にまで減ってしまっているのだという。

 

だが、ドルフは彼ら8名を「精鋭」だと称する。

なぜなら、「顎を鍛えて食肉欲を発散し、強くなっている」からだ。

 

そして、顎を鍛えられるのもルイのおかげなのだと。

 

ドルフが懐から、

一本の角らしきものを取り出す。

 

その角は元々牡鹿の角のようだったが、

ところどころ歪んでおり、

もはや原型をとどめていない。

 

「あ!? これ、この前抜け落ちた俺のツノ!」

ルイが目を丸くした。

その角は、かつて抜け落ちたルイのツノだったのだ。

 

もちろん、最初からその形だったわけではない。

 

ドルフが言うには、

シシ組が肉を食いたくなったときは、

全員で順番にその角を齧っていたらしい。

 

メロンに食肉を禁じられたシシ組にとって、

ルイのツノは、まさに渡りに船のようなものだったのだ。

 

「……フクザツだろうけど、ダシがきいててすごく旨いツノだったよ。」

「勝手なことして、ごめん」

ルイは一瞬、驚いたような表情を浮かべた。

しかしすぐに向き直り、コピ・ルアクに向かおうと背を向ける。

 

「ルイ! 悪かった、本当に」

「聞こえないな。お前らは旨いものしてもらって謝るのか?

「っ……ご、ごちそうさまでした!!」

 

シシ組8人が全員頭を下げる。

その姿は、まさに「強き被食者」そのものだった。

 

ライオンを従えるシカというのは、

そういうことなのだ。

 

ネコ科と占い

一行は裏市から

コピ・ルアクのアジトに乗り込もうとしていたが、

構成員の中でアジトの位置が食い違っていた。

 

言い争いになるが、

全員が全員、引く気はないらしい。

 

「仕方ねぇ……全員、ヒゲを一本ぬけ!!」

ドルフが全員の髭を回収して束ねる。

すると、その髭がある一方を指し示した。

 

「うん、じゃあこっちにしようぜ」

「ヒゲに決めさせるんですか!?」

レゴシが目を丸くするが、

ネコ科にとって、それは常識なのだという。

 

ネコ科は霊感が強く、

自分の死を予感することすらできるのだ。

 

ことさら、ネコ科の髭は占いの道具にもよく使われるほど

強い力を秘めているのだという。

 

曰く、ルイをボスにするときや、

メロンをボスに据えたときも、

彼らは占いで決めたのだという。

 

ネコ科にとって、占いはそれほど重要なのだ。

 

「……ん? 髭がへたってきたな」

束ねていた髭がへたりはじめた。

そこに、レゴシが自分のヒゲを加える。

「これ、よければ……俺、ヒゲ薄くて、頼りない一本ですが」

「つかえねぇーよ、オオカミの鈍感なヒゲなんて!」

「一応加えてやるけどな!」

そういったシシ組の顔は、

どこか嬉しそうだった。

 

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以上がBEASTARS(ビースターズ)の最新話『144話』のネタバレでした!

 

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BEASTARSの最新話『144話』の感想と考察

BEASTARSの魅力は数ありますが、

今回のような、科による風習みたいなところが見られるのも、

この漫画の面白いところですよね!

 

その風習も、

いかにも「猫っぽい」のが

とても面白かったです。

 

ルイとレゴシの関係は、

友情と信頼でつながっていますが、

シシ組とルイも、似たような関係で繋がっているのだと、

再確認できる回でもありました。

 

また、レゴシとシシ組の8人も、

今後しっかりとした信頼関係を築いていけると

いいですね!

 

次回ですが、

「急展開」との予告があるので、

もしかしたらコピ・ルアクと

何かもめごとがはじまるかもしれません!

 

ゴーシャがどうなったのかも気になりますね。

 

続きも楽しみです。

 

まとめ

ここまでBEASTARS(ビースターズ)の最新話『144話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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