こちらの記事では(2019年9月14日)に発売された

パラレルパラダイスの最新話『95話』のネタバレや感想、考察

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パラレルパラダイスの最新話『95話』のネタバレ

この日のために生きていた

ミサキの部屋を訪れ彼女の口から、ガーディアン達はその訓練の際に、

『命を投げ出して街を守る』

…そんな考えを植え付けられていることを知った陽太でしたが、

それでもミサキに死んでほしくないと言います。

 

陽太の言葉にキュンと胸を締め付けられたミサキの体内からは、

彼女特有の『おいしそうな肉汁の香り』がし、

愛液が溢れ出して部屋に充満していました。

 

思わず空腹を感じてしまった陽太も、

それが彼女からの香りだとすぐに気が付きます。

 

「…ひょっとしてこれ、ミサキが発情した匂いか?」

と陽太に尋ねられて、か~っと赤面してしまうミサキ。

 

「軽蔑しているか?

と彼女は陽太に問います。

 

明日、命を失うかもしれない状況でも発情してしまう、

こんな自分を軽蔑するか、と言うのです。

 

彼女たちがそういう体なのは、陽太はよく理解しています。

 

そんなことはない、

と向かい合ったテーブルの椅子から立ち上がり、

陽太はミサキに近づき口づけました。

 

その行為に、ミサキの体も脳もとろけるようになり、

瞳はハート形をしています。

 

「オレもムラムラしたから……交尾するか」

そう言って、陽太はミサキを誘います。

 

…ベッドの上にあおむけに転がされて、

ミサキは自分の局部に陽太のそれを感じます。

 

ズリュッと入り、蠢く感覚。

パンパンと肌がぶつかる乾いた音が部屋に大きく響いて、

二人の交尾の激しさを示していました。

 

喘ぎながら、ミサキは思います。

 

(嬉しい!!嬉しい!!ずっと…待ってた!!)

体の中が、心が幸せで溢れ、気持ちいいと彼女は感じ、

もう何も考えられない程です。

ブルブルと絶頂の予感に震えながら、

それでも、唯一彼女が理性的にわかったことがあります。

 

(私は今日、この交尾のために生きていたんだ)

 

死んでも、何も心残りはない…。

 

彼女は陽太の体の上に頬を合わせ、

決心ともいうべき思考に酔いしれているのでした……。

 

ただ食われはしない

翌日、ミースの街の閉じられた巨大な門の外で、

一人の少女が騒いでいます。

 

「あーけーてー!!あーけーてー!!

 

そう繰り返すのは、ピエロじみた服装をした魔女・ガリア

 

毎日来ることはわかっているのだから開けておけ、

と彼女は膨れ面で言います。

 

門の上からはその様子を見ていた者に、ミサキは

「入れろ」

と指示をだします。

 

街に入ったガリアを待ち受けていたのが、

顔見知りのミサキと知って、彼女は少し驚きました。

「あれ?お姉ちゃん」

 

今日のごちそうは誰かとガリアが尋ねるのに、ミサキが答えます。

「今日の食事は…私だ。」

 

キリッと引き締まった面持ちでガリアに対峙するミサキをみつめて、

ガリアはしばし黙考します。

 

物陰からは、彼女たちの動向を見守る、陽太たちがいました。

 

「私…お姉ちゃんのこと好きだったんだけどな」

ガリアは、ミサキの仏頂面ながら優しい側面を好いていて、

他の人全部を食べても、ミサキだけは…

「一番最後に食べようと思っていたのに……」

と魔女なりの好意を示します。

 

「結局食べるのか」

とミサキは瞳を綴じて少し微笑みながら、ガリアの言葉を反芻しました。

 

そして、両手に自分の獲物の短刀を握り言うのです。

 

「だが、ただ食われるわけにはいかない」

チャキンと固く研ぎ澄まされた金属音が鳴りました。

 

歯向かうなんて

「まさか、信じられない」

ガリアが口にします。

 

「まだ私に歯向かうなんて…」

彼女は眉間に皺を寄せて、

これまで見せたどの顔よりも怒りと苛立ちを持って、

ミサキを見つめました。

 

先に動いたのはミサキです!

 

「そもそも、三千年生きている化け物に」

「お姉ちゃん呼ばわりされる謂われはない!!

 

左手の短刀を振りかざし、

ガリアに躍りかかるミサキを、ガリアがバリアで跳ね返しました!

 

見守る陽太は「ダメか!」と口にしますが、

「でもナゴミが攻撃の仕方を教えてくれたわ」とモモ。

 

ガリアが右掌に魔法の力を凝縮している隙に、

ミサキはガリアに襲い掛かります。

 

ガリアの髪先が切られ

彼女は後ろに倒れるように倒れ込みます。

 

しかし、すぐに態勢を立て直してバリアーを張る魔女!

 

「ガリアが魔法で攻撃しようとした時だけ、

バリアーがなくなるのです。」

 

ミサキはその隙をついて、

例え一筋の髪だけとはいえ、

魔女の一部を切ることが出来たのでした。

 

…もしかすると、このまま勝てるかもしれない?と、陽太は期待します。

 

しかしバリアーと解いて、

倒れ込んだままの姿勢ながら、

ガリアは両手の間に糸状の光のようなものを作り始めました。

 

「…私を舐めすぎ」

 

その光はミサキに伸びたかと思うと、

そのまま彼女の四肢に絡みつきます。

 

空中に大の字につるされる形になったミサキの体!

 

ギギギギと不気味な音を立てて、光の縄が彼女の四肢を蝕ばみ

ミサキの悲鳴も、彼女を呼ぶ陽太の声もむなしく、

……ついに、彼女の左腕は肩から千切れ飛んでいきました………。

 

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以上がパラレルパラダイスの最新話『95話』のネタバレでした!

 

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パラレルパラダイスの最新話『95話』の感想と考察

前回、ミサキが短刀を手入れしていた時点で気づくべきでした……。

 

あれはこの戦いの布石だったのです。

 

あの時点で、

ミサキの死が近づいているのはもう決まっていたようなもの。

 

そうして思うと、今回はまだ描かれていませんが、

ガーディアンたちがつけている球状の髪飾りの話も、

同じような意味を持っていたのでしょう。

 

崩月が近づくと、玉は割れる。

 

崩月と『月』という字のせいで騙されますが、

別に一月位前に分かるわけでもなく、

死のほんの少し前に割れる…。

 

言う意味があるのかないのか分からない代物です。

 

ミサキの玉も、来週には割れてしまうのでしょうか…。

 

ここにきて、ガリアだけではなく彼女が街の者から尊敬されていた、

好かれていたことを改めて考えます。

 

ガーディアンの長としてだけではなく、

ガリアを街の者ではないと知りながら介抱した彼女は、

もともとの性格が『守る者』だったのでしょう。

 

分け隔てなく他人に接する彼女を街の人々が愛していたのも、

うなずけます。

 

しかし、この流れはもう彼女の死を止められそうにありません…。

 

心のよりどころになっていたであろう彼女を喪う事で、

きっと一旦はそれまで以上の恐怖と悲しみに包まれることでしょう。

 

それでも、だからこそ、残った人々が奮起出来るのかもしれない。

 

無理やりそう考えて、ミサキの死を受け入れるしかないと思います…。

 

まとめ

ここまでパラレルパラダイスの最新話『95話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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